第27章 農業生活二十五日目 後編
「で、リヒト・・・えっと・・・どうしたの?」
手を掴まれると、パジャマの下から入れてはリヒトの腹筋に導かれる。こ、これは、あの時話していたっ!?忘れてなかったんだ。
「どう?」
どうって、何と返せばいいの?立派?十分?頑張ったねって言う?何が正解?アワアワしていると、パジャマを脱いでしまった。た、確かに・・・引き締まってる。
って、私の手を掴んで、リヒトの腹筋をさわさわさせるのは止めて~っ!!何か、卑猥だよ~。嬉しいけど。凄く、嬉しいけどっ!!
「顔・・・真っ赤だよ?暑いの?莉亜も、パジャマ脱ぐ?」
「へっ?」
「僕も莉亜の体、見せて欲しい。それで、おあいこだよね?」
リヒトの解釈の意味が分からない。何、おあいこって。戸惑う私を、もう撫で回しているリヒト。
「莉亜も遠慮なく、僕を触っていいからね?あ、いきなり自分からって恥ずかしいかな。じゃあ、最初は僕が導いてあげる。」
何で、そこなの?もし、私が自らそこに触れたとしたら、ただの痴女じゃない?それに、リヒト・・・もう、大きくなってるし。
「リヒト・・・するの?」
想像は出来てた。出来ていたんだけど・・・。
「汗かいても、またお風呂に入ればいいから大丈夫だよ。」
だから、大丈夫って何?もう、汗かくの前提なの?
「にゃっ!?リ、リヒトっ!!」
「ん、綺麗に付いたよ。キスマーク。嬉しいよね、あの二人が僕を諦めたみたいで。それって、やっぱり僕が普段から莉亜を可愛がっているから分かって貰えたってことだよね。だから・・・もっと、深く認識されるように愛し合わないと。フフ・・・たくさん、可愛がってあげる。」
何か、リヒトの背後から黒いオーラが見える気がする。
「莉亜の肌に付けたキスマーク見てると、ゾクゾクするなぁ。僕だけのものだって知らしめている様で気分がいいや。さぁ、夜はこれからだよ。た~くさん、楽しもうね?」
声にならない、悲鳴を上げた私。でも、逃がして貰える訳もなく・・・。ずっと、リヒトの独壇場のまま夜が更けていった。