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牧場物語生活へトリップ!?

第18章 農業生活十八日目


目覚めた時には、雨音が聞こえていた。激しい降り方ではないものの、肌寒い朝だった。

リヒトは起きていた様だけど、そのまま私から離れないでいてくれた。目を開けた私に、ルーティンをくれるリヒト。

「そろそろ起きよう。少し寒いから上着を羽織るんだよ?」

「うん。」

隣りの部屋で身支度をすると、外を見ているリヒトに目を向けた。

「リヒト?」

「ん?あ、用意出来たんだね。じゃあ、下に行こう。」

「ねぇ、今日はジルドさんたちは来ないよね?」

天気が悪いから作業は休みだと思ったけれど、どうやら室内の作業もあるので休みはないらしい。

「物凄く頑張ってくれているから、予定よりは早く終わりそうだよ。」

「そう。」

「早く二人っきりになりたいなぁ。そうしたら、もっとイチャイチャできるのに。」

今でも羞恥心が削られていますが?

キッチンに行き、リヒトはミネストローネを作り出した。その隣りで、温野菜を作る。恒例の味見をしていると、腰に腕が回され引き寄せられた。

「リヒト、あ~ん。」

誘導すれば、素直に口を開けては受け入れてくれた。

「うん、美味しい。ねぇ、このまま僕に抱き付いてて。」

「邪魔にならない?」

「後は煮込むだけだから大丈夫だよ。」

逃がしてくれそうにないリヒトに、負けずに腕を回して抱き着いておいた。鍋の中を眺めながらも、合間に頭にキスをくれるリヒト。

朝から、とんでもなく甘い時間だ。リヒトに擦り寄れば、顎を掴まれ持ち上げられ重ねられた唇。

「フフ、可愛いな・・・僕の莉亜は。」

私自身砂糖を吐いているのに、リヒトから離れられないでいる。が、フト外を見て私は叫んだ。

「ジ、ジルドさんっ!!」

何とも言えない眼差しを向けられていて、私の顔は一瞬にして真っ赤に染まった。

「・・・気が利かないなぁ。莉亜、少し見てて。ドアを開けて来る。」

「うん。」

申し訳なさでいっぱいの私に反して、リヒトは邪魔された感丸出しの不服そうな声。もう、ジルドの顔が見られない。

「よぉ、おはようさん。」

「お、おはようございます。すみません・・・朝から。」

「あ、あぁ・・・まぁ、こっちもすまん。今から朝飯か?」

鍋を見て、そう言ったジルド。

「そうですよ。天気が悪いのに、今朝はいつもより早いですね。」








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