第1章 始まり
本選は問題なく行われ、第一試合:意外性でナルトが勝利、第二試合:カンクロウが辞退、第三試合はシカマルがチャクラ切れで降参……残るは最終試合に回されたサスケの試合だけど、まだ来ない……会場はざわついてるし……カカシは何してんのよ……。
だけど、ナルト頑張ったわね?けど、中忍の素質があるのは間違いなくシカマルね……既に並の中忍よりも実力は上ね?!あー、このままだと我愛羅の不戦勝…それに大蛇丸がどう動……来たッ!!
「…………(来たわね、サスケ君)」
「いやぁ、遅くなってすみません、もしかして、棄権になっちゃいました?サスケ?」
「……あなたの遅刻癖が移ったんじゃないですか?カカシさん、まぁ、ギリギリセーフですよ」
サスケが現れた一瞬……大蛇丸の気配が強くなった……ほんの一瞬……何処に居る?……必ず動いてくる……警戒しなきゃ!
にしてもカカシも悠長にしてるんだから……危くゲンマが不戦勝を伝えるとこだったじゃない!!って、始まった……まぁ、我愛羅とサスケ……この二人の戦いも楽しみだけど……そろそろね?
暗部ロ班が会場内外の護衛って、穏やかじゃないな……ミズキ戻ってたか……めちゃ睨んでくるし……ま、遅れた理由はもうすぐわかるよ!
開始されてお互いの攻防戦…… 我愛羅が完全に絶対防御に入った瞬間、まさかの千鳥……遅れた理由はコレか……にしても、千鳥を一ヶ月も満たない間に習得するなんて……血は争えない……か…と私の気が一瞬逸れたその時、千鳥で怪我を負った我愛羅の異変が起こる中、会場内に花びらが舞い、それが幻術と気づいた時には、風影様がヒルゼン様を捕らえ、風影の顔が剥がれ大蛇丸が姿を現した……。
「くそっ!!解ッ!!」
『四紫炎陣!!』
「結果術ッ!!トキ、ラン、レン!!大名達の安全確保と一般人及び中忍以下、下忍の避難確保!それが終われば合流!それからライトさんと合流、あの結界の中は三代目お一人だ!急ぐよ!」
「はい!侵入者たちは?」
「もちろん全員殺せ!!」
「この中で人に指示とは囲まれたぞ?木の葉の暗部はぬる……ガッ!」
「うるさい……緩いのはお前らだ!!散!!」
気付くのが遅くれた!!風影様の違和感……ちゃんと確かめに行くべきだった……ここは早く片付けてライトさんと合流、それからヒルゼン様を護る!!