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瑠璃色の瞳のその先に

第1章 始まり


私は砂と木ノ葉の境界から夜通し全力で走り抜け、本選開始前、日が登りきった頃に阿吽の門の前に降り立ったけど……任務に出てから一週間……単独ってのもあるけど、マズイ、殆ど寝てない……でもお風呂入る位の時間はありそう……。


「(……間に合った…さすがにヒルゼン様の所には行けないか……)」

「ライさん、お疲れ様です、ロ班の配備は完了してますよ」

「ありがとう、テンゾウ!一先ず、私は汗を流してから会場にすぐ向かうわ!ライトさんに報告入れといて?あと、敬語やめて」

「はは、分かったよ、ミズキ!寝て無さそうだけど大丈夫かい?」

「…… ライでしょ?変なとこだけカカシに似ないの!大丈夫、最低限の休息は取ってるから!ここ、任せたわよ?」

「了解!(ミズキ、無茶はダメだよ)」


到着と同時に猫の面を付けたカカシの後輩であるテンゾウが姿を見せて現状を教えてくれる……良かった、ちゃんと警戒の配備はされてる………この中忍試験…無事に終わらせる事が大切だから……私は心配するテンゾウに笑みを浮かべて別れ、自宅へと戻った……。



「………パパ、ママ。もうすぐナルトの試合が始まるよ?相手は日向一族、日向ネジ。ナルトがどれだけ成長したか楽しみ!
ナルトは命に変えても必ず守るから……里も守る……大蛇丸の好きにはさせないから……行ってくるね!」


シャワーを浴びてスッキリして私は暗部服へ着替えた……いつもの様に幼い頃に撮ったパパとママとの家族写真に手を合わせて……ミナトに抱かれ嬉しそうに笑う幼い自分を見つめ、里と仲間を守ると約束し、狐の面を付け本選の行なわれている会場へ足を進めた。




「(ミズキ戻ったか、くれぐれも無茶はするな?)」

「……どうかされましたか?火影殿?もうすぐ、本選第一戦が始まりますよ?」

「いや、何でもない、風影殿。さぁ、中忍試験本選を始めるとしよう」

「(ヒルゼン様……大蛇丸、お前の好きにはさせないよ……サスケも渡さない……あれ?風影様の雰囲気以前とちょっと違う…?)」


私は会場に着くと影席へ会釈をし、ヒルゼン様へ里へ戻った事を知らせると同時に僅かに大蛇丸の視線を感じ取った……そして風影様に少し違和感を感じたが凝視する事も出来ないまま、本選第一戦の開始の合図が送られ、ネジVSナルトの試合が開始した。
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