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瑠璃色の瞳のその先に

第1章 始まり


カカシと男は知り合い?コイツ、抜忍なの?紫政?誰それ……?私が弱い事なんか分かってるよ……カカシが男と話して……え、コイツも逃がすの……?ダメ……誰も逃がさないっ!!


「__ッ!?」

「ミズキ、終わりだのぉ……もう追いつかん……何よりもお前の怪我の治療が優先だ」

「……ジラ…ちゃま……離して……私は……何も出来なかった……ヒルゼン様の足手まといにしか……だから___」

「ジジィはお前も含め家族を守ったに過ぎん……足手まといなどではない……見てやれ、穏やかな顔で眠ってるだろう……」

「それに、木ノ葉の被害は大きいが三代目の勝利だよ、ナルト達も無事だ!」

「ぅ……う……ゴメ……」


ミズキがオレを振り払い、再び術を発動しようとした瞬間、自来也様がその手を掴み、怪我の酷いミズキを無理矢理抱き上げ、三代目が横たわる場所で下ろした……。

ミズキはその場で崩れ落ち、静かに肩を震わせヒルゼン様の手を握りしめ、気付けば里の者たちがヒルゼン様の下へ集結していた……。








「ライ、傷の治療を……」

「大丈夫です、ライトさん……私がやったんですから」

「(…… 龍宿展篶か……今回、色んな意味でインパクトが強いな……暗部内でも殆ど知ってる奴は居ない……)
いいから!!お前、死ぬぞ?隊長命令だ!」

「…死んだ方が……いいんです……」

「ッ!!テメェ、怒るぞ、本気で?」

「そーそー、ライトさん、怒ると怖いよーミズキ!ナルト達が無事に戻った……三代目の葬儀も2日____ッ!?チョッ!」

「……ギリギリだな……カカシ、ミズキを連れてってくれ……この様子じゃ……暫く、起きないな……」

「ええ……」

「……まぁ、暗部の中ではオレがカバーするから安心しろ!」

「お願いします、ライトさん」


私たちは暗部は、里に広がる死体処理を進めた……はは、皆、いつも以上によそよそしいや………ライトさんは治療せず、任務にあたる私を気遣ってくれるけど、私は里にいない方がいい……死んでしまえたら楽なのに…………暫くしてカカシが姿を現し、ナルト達の帰還を教えてくれた事に、全て限界に近かった私は良かったと小さく息を吐いた瞬間崩れ落ち、カカシに抱き抱え病院へと向かったと知るのは三日後のことだった……。
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