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瑠璃色の瞳のその先に

第1章 始まり


会場が落ち着き、バギと途中から現れた音の暗部のみになった……恐らく面の下はあのカブトとかいう男だろう……だが、上の状況も気になる……ガイとゲンマ、それにアスマ、紅、アオバもいるな……オレはガイとゲンマにこの場を任せ、上層階へと移動した……それは、ヒルゼン様が初代様達を封印する少し前だった。


「(初代様の術……これじゃ、中の様子が……三代目とミズキは無事なのか!)」

「カカシさん!」

「ランか!ライトさん達はどうなってる?」

「ライさんが結界を結ぶ四人を倒す様に指示したんですが……手間取り……中へはライさんだけが……今は初代様の___っ!?カカシさん!!術が解けました!!」

「ッ!!?ラン、早いところ、ここは片付けるよ!!」

「はい!!」


オレはミズキと共に向かったランを見つけ状況を確認する中、初代火影の術が解け……漸く中の様子が分かると、三代目が大蛇丸と交戦しており、ミズキの姿が無い事にオレは焦り、結界内を見渡すとキツネの面と口布を外され、顔を晒され意識を失い倒れるミズキを見つけ、ランと別れライトさんとの合流を急いだ。

ミズキの存在が大蛇丸にバレた……不味すぎる……!










「(これが……死神!?)ふざけるな!!この老いぼれが……貴様の思い通りにはさせぬ!!さっさと、死ねぇ!!」

「くっ!!」

「ミズキ、すまん!……ミズキ、木ノ葉の里はただの組織ではない……。

この木ノ葉の里には毎年多くの忍びが生まれ育ち…生き…戦い…里を守るため…そして大切なものを守る為、死んでいく……そんな里の者達はたとえ血の繋がりがなくとも…ワシにとって… 大切な…大切な…家族じゃ!

ミナト達がミズキを愛した様に……ミズキはもっと“家族”に甘えろ……そして、若い者達を育て、ミズキも家庭を待ち、子を育て次の世代に繋げるのじゃ……愛されてはならない者など誰も居ない……それを忘れるな!」

「ヒルゼン……様!」


大蛇丸は死神に怯えヒルゼン様の息の根を止めたい一心で刀を動かす……振動が伝わらない様に私が必死で止めると傷口が開くけどそんなのどうでも良い……こんな状況でもヒルゼン様は私に大切な事を伝えてくれる……私にはもう涙を止める術はなかった。
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