第1章 始まり
私は直ぐに結界中心部上空へ移動し、上空より突き破る様に結界に手を掛けた途端に弾かれ、そのまま後退し地面に降り立つと結界を守ってる音の暗部達が襲い掛かってきた。
「(やっぱり、チャクラでどうこうなるモノではないか……)
〔龍宿展篶(リュウシュクテンエン)・静〕」
_____キュウウウウゥゥゥゥ
『……兄者、この術は』
『うむ、久方ぶりに見るな?』
「(くっ!予想以上に手間取った……間に合え!)」
「「「「四紫炎陣!!(何故だ?何故術が解けてる!?)」」」」
私が迫り来る敵に見向きもせず術を発動すると中に居る二人を除き、誰も気付かないはずのほんの一瞬、結界周辺が闇に染まり、再び開けた瞬間、結界が消え、その闇に入った者達の動きが止まって、瞬時に私が敵の急所を突き絶命させるとヒルゼンの下へ移動した。
その後すぐに意識の戻った4人衆は結果が外れているのに驚き、再び張られた……ライトさんは間に合わなかったか……ま、私がカウンターを避けてあの四人には手を出さなかったんだけど……やっぱり、あの四人は少し特殊……。て倒れ込んだ。
「(何故、侵入出来たのかしら?私の気付かないうちに何があった?……面白いわね、この娘)」
「三代目、ご無事で?」
「バカモノ!あれ程、龍宿展篶は使うなと言っておっただろ!あの術は危険過ぎる!」
「すみません、状況が状況ですので……」
「何秒使った?」
「0.01秒です、問題ありません」
「もう、使うなよ?まずは、あのお二人だ!」
「貴女の相手は私…二人で火影同士の素晴らしい闘いを見ながら、私に貴女の事を教えて頂戴?」
「くっ!生憎、アナタに語る名前も何もないですよ!」
「(この娘の眼……瑠璃色……珍しいわね?)そう?じゃあ、力づくで教えて貰おうかしら!キレイな瞳ね?何かの瞳術かしら?」
「〔風遁_〕ぐぅっ!!?」
「遅いのよ!……ックソ!邪魔するな!猿飛先生!!初代様、二代目様、その暗部の子は生かして終わりにしましょう!!」
「終わりにするのはお前じゃ!大蛇丸!!」
ヒルゼンとミズキが火影達の下へ向かうと大蛇丸がミズキの前に立ちはだかり、火影同士の闘いを横目に大蛇丸へ応戦するも、大蛇丸の圧倒的な強さになす術なく捕まり、ヒルゼンが一瞬の隙を突きミズキは難を逃れた。