第1章 始まり
ガイに背中を任せ、向かって来る敵の急所を突きながら、全体を見渡すと、敵忍が蔓延り、みんなが応戦してる……くそ、大蛇丸……どこに……「カカシ、上を見てみろ!」と後ろからのガイの声にオレは上を見た。
「ッ!!?大蛇丸!!」
「くそ!あっちは大丈夫か!?それに___」
「大丈夫、ヒルゼン様はこの火の国・木ノ葉隠れの三代目火影様だぞ?易々、やられたりしなーいよ!!だが、のんびりは出来ないな!行くぞ、ガイ!!」
オレはガイにはそう言ったけど、かつて四代目の座をミナト先生と争った程の実力者だ…… ミズキも向かうだろうし、さて、少し本気を出すか……と、オレは額当てをズラし、赤色に光る写輪眼を露にした。
「(クソ!敵が多すぎる!!)ああ、鬱陶しい!!」
「〔雷風おろし!!風遁・大乱破!!〕ライトさんっ!!」
「ライか!?悪い、三代目と離された!」
「いえ、まさか風影に変装とは……会場はカカシを先頭に上忍が制圧、砂のバギとゲンマが応戦中です。テンゾウ率いる外部は侵入者への交戦、3名が逃げ出した者たちを追跡中とのことです。里中心においては、上忍、中忍及び自来也さまが交戦中です!」
「分かった!自来也様もいらしてるんだな!ッ!?ライッ!アレを?!」
私は多過ぎる敵を一掃する様に印を結び刀を振り上げると強い風が吹き抜けた後に地表より雷遁の龍が敵の急所を貫き、ライトさんの横へ移動し、すぐに報告を済ませるとライトさんは驚いた様に声を上げ、私もその視線の方向に目を凝らした。
『口寄せ・穢土転生』
「ま、まさか……初代様、扉間様!?ライトさん、私は先にヒルゼン様の下に!それからあの結果は支点の四人の術師によって作られてます!ライトさん達はアイツらを!!」
「分かった!お前達、早急に行くぞ!!ライ、無茶はするな!」
私が振り向いた時、黒の棺の中から初代様と二代目様が現れ、ヒルゼン様が四代目の口寄せと思われるのを辛うじて防ぎ、私は早急にヒルゼン様の下へ行く事を決断した……。
ライトさんもそれに了承してくれて……不安な思いを胸に……私はヒルゼンの下へと足を進めた。