第2章 入学式
センラside
いやぁ……ねむい。
校長の長ったらしい言葉なんて聞きたない。
そんなとき、気になる言葉が聞こえた。
「Aランクの者は魔法が使える。」
場所が限定されてても楽しそうなことには変わりなかった。
僕の眠気を覚ますのはそんな嘘かもしれない言葉によってかき消された。
ちなみに俺の隣、坂田は寝てる。いやすげぇな。
よー寝るなぁ……。
入学式が終わり教室へ戻る。
そうすると担任が話し出す。
凛「校長先生が言っていたようにこのクラスの人は魔法が使えるよう、保証されています。」
一般に魔法が使えるのは国家に認められなくては行けない。
そんなきついルールも跳ね除けこの学園はAランクの者だけ使えるようにしている。
なんでだ……?
そんなこと本来なら出来ないはず……抜け道……いや、そんなことは無いか。
凛「魔法はそれぞれに配布される指輪に魔法石が反応し、学園内であることが条件。
魔法が使える人には魔法の扱い方の教科書を貸出ます。」
使える人にはというあたり、Aでも使えない人が稀にいるらしい。
随分と稀らしいけど。
そんな確率引き当てる人なんているのか……
凛「それでは指輪を配布……の前に、学園寮へ入寮予定の人は手をあげてください。鍵を渡します。」
……11人。歌い手9人にショートの子と白髪の子。
この人数なら一件で大丈夫かな……と呟く教師。
凛「えー……それでは手をあげている人、前へ。」
全員前へ出るとそれぞれに鍵を渡した。
なんで11本も鍵があるんや……。
凛「では戻っていただいて……自己紹介をしていきましょう!」