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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第17章 クリスマスイブ(その後)


嫌だなって思われるかも。


だけど、黒尾さんと今だけじゃなくて

長く一緒にいたいと思ってしまったから。



正直に伝えてみた。





「奈々はお母さんに感謝しなきゃね」



「はい。そこだけはしっかり教え込まれました(笑)」



「うーーーーーーん」





低く唸るように声を出して、何か考え込んでいる黒尾さん。





「奈々にさ、そんなこと言われたら

タバコ、辞めなきゃなーって思いました。ウン。


ただ、今すぐゼロにできるかっていうと………

情けないけど、やるって言えないデス」





今度はシュンとした顔の黒尾さん。





「あ、いえ。いいと思います?」



「え、いいの?奈々は俺の健康、心配してくれないの?」





少し甘えた感じの黒尾さん。



………湧き上がるこの感情は、


母性?





「いや、黒尾さんの健康は心配してます!

だから、気持ちだけでは辞めてほしいですよ?


たけどみんな、わかってるけどなかなかな難しいって言うから。

それは吸わない私にはわからないから。


だから、徐々にでいいと思います。

というか、私の言葉で、徐々にでもって思ってもらえて。

すごく、嬉しいです」



「あーもう!ダメだ。また抱きたくなる」





そう言いながら私の上に覆いかぶさられるけど。





「残念ながら明日は仕事なので、また今度」





そう言いながら、口の前で指でバツ印を作る。





「ソウデスね。はぁ~~~~!

よし。来年の目標は、タバコを辞める、に決定!」



「わ~~~~」





声と一緒に、パチパチパチって手を叩く。
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