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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第13章 12月(夜)


先に布団に入った黒尾さんに、小さく手招きされる。





「………ハイ」





うーーーーーーん。

近いなぁ。


向き合えば、すぐそこに黒尾さん。





「今日、会いたいって言ってくれて嬉しかった」



「私も。今、黒尾さんと一緒にいれて

1週間頑張ってよかったな〜って思ってます」



「ん。俺も。

もう少しこっちにおいで?」





…………。



覚悟を決めて。





「腕まくら……」



「いや?」





黒尾さんの腕が、私の首と枕の間に入ってくる。


背が高いからあまり気づかなかったけど

思ってた以上に太くてがっしりとした二の腕に

私の心拍数がさらに上昇。





「イヤ、じゃないです」





その言葉を聞いた後、反対の手で

今度は包み込まれるように抱きしめられて。



唇を重ねて。





「そういえば明日って会社行くの?」



「そのつもりです」





あーーーー。明日の服。


冬だし、もうそのままでもいいかなぁ。

どうせ私の服装なんて、誰も気になんかしないだろうし。





「土曜に出勤させてごめんな」



「なんで黒尾さんが謝るんですか?」



「一応、上司として」



「毎年やってることじゃないですか」



「そうでした。明日俺も出社するから。一緒に行こう」



「………考えときます」



「なんで?!」



「なんとなく、です!」





今からの行為を考えると、明日何もなかったかのような顔をして出社できる自信はない。





「いい返事をお待ちしてマス。

とりあえず今日は寝よう。おやすみ」





おやすみ。の後に軽いキスが降ってきて。





「………おやすみなさい」





おやすみって挨拶を交わしたということは

今までの経験上、

目を閉じて、夢の世界へ旅立つことを意味している。





…………。




え?



寝るの?!



でもそんなこと聞けないし、私だけ勝手に先走ってたことも恥ずかしくなって


とりあえず目を閉じた。
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