• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第13章 12月(夜)


「なんか9年も一緒にいると、もう恋心なんてなかったんですよね(笑)

ただ、それ以上に一緒に過ごした時間を手放すことには勇気がいって。


で、別に嫌いじゃないし、もう今更だし。

だから普通に結婚するんだろうな~って思ってたんです。


で、あんなに辛かったのは、今更どうやって一人で生きていけばいいのかわからなかったから。

あとは、やっぱり裏切られたショックですかね?

まぁ他にもいろいろありますけど。

だけど、いろんなことを紐解いていくと、たぶん。

"すごく好きで好きでしょうがなかったから" ではなかったんですよね。


だけど、今黒尾さんと一緒にいると、なんかこう。

恥ずかしさとか、胸が苦しくなったりする感じとか。


高校生の時とはまた違う、今の私は知らない感情がいっぱいで。


黒尾さんが好きだっていってくれることも嬉しいし、黒尾さんのことを好きになれたことが、今すごく嬉しいです。


ほんとにありがとうございます」





ありがとうと伝えて隣の黒尾さんを見ると

すごく、優しい顔。





「俺の知ってる、会社の佐藤とは違うな~。

俺しか知らない、奈々なんだな」
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp