• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第10章 12月


「あーーーーーー!

12月って何でこんなに忙しいの?!毎年だけど意味わかんない!」





金曜日、15時。

隣でさおりが嘆いてる。





「飲みに行く回数が増えて、残業が偏りがちだからじゃない?」



「そーれーーーー。

はぁ。1日24時間じゃ足りないわーーー」



「ほんとだね~」





とりあえず目の前の仕事を片付けなきゃ、今日も残業だ。

土曜の休日出勤なんて、絶対したくない。


さおりに相槌を打ちながら、目の前の仕事にむかい手を動かす。




黒尾さんと付き合いはじめて2週間。

社内は漏れなく慌ただしく、残業の日々。


そして黒尾さんはクライアントの忘年会に参加する日々。




先週の日曜、付き合って初めてのデートで水族館へ連れて行ってもらったけど

やっぱり普段より疲れてるように感じで、平日は連絡を取るのも最低限で。



会社では内緒にしてるからもちろん今まで通り。

というかここ2週間、黒尾さんははほぼ会社にすらいない。


だから、なんかちょっと寂しいな~なんて思ったり。



というか、私

黒尾さんのこと、この2週間ですごく好きになってる。




元々上司として、

というか人として?


尊敬していたから、好意はあったんだろうなー。


気づいてなかっただけで。



うーん。

ただ黒尾さんとのことはまだ誰にも言ってなかったから、自分の中だけに留めておく。
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp