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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第5章 食事へ.2


「その節は、ほんとにほんとにすみません。

なんか、驚くほどに元気です(笑)

前黒尾さんから話聞いてもらって、ほんとに感謝してます」



「それはよかった」



「だから、今日もすみませんでした。もう、大丈夫です!」





もちろん完全に振り切れたわけではないけど。

これ以上黒尾さんに心配と迷惑をかけるわけにもいかない。





「…………。

食事、ただ心配して誘っただけだと思う?」



「え?」



「俺が誘いたかったから誘ってるの。

コレも、覚えといてね」



「……え?」





黒尾さんと目が合う。

色っぽいな。なんて思ってしまった。





「んーーーー。お酒の力借りて言っていい?ていうか言うわ。


佐藤が別れたって聞いた時、内心喜んでた。

そんなに長く付き合ってるなんて知らなかったけど、だから聞いた時には佐藤には彼氏がいたし。

だから俺にはもうチャンスはないって思ってたから。


……食事に誘ったの、佐藤が思ってただけの理由じゃなくってゴメンな?」





こんな風に困ったように眉を下げた黒尾さんを初めて見た。





「…………黒尾さんって、私のこと、好き?なんですか?」





「…………そういうコト」





「………えええ?!?!えっと、あの」

「ちょっと待って!まだ返事しないで!」



「ええっと……」



「もうこの際だから聞くけど、俺のこと、そういう風にみれない?」



「いや、そんなこと考えたことがなかったので……」



「今からは?無理そう?」



「いや、むりでは、ない、デス。はい」



「そっ。ありがとう」



「あ、はい。いえ?」





なんともぎこちない空気が流れる。
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