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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第78章 エピローグ


「その健やかなるときも、病めるときも

喜びのときも、悲しみのときも

富めるときも、貧しいときも


これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け

その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか」





「はい、誓います」








私たちの横を、潮の香りを含んだ

5月の心地の良い風が通り過ぎる。





黒尾さんと出会って


あっという間に5年と少し。





そして今日




海の見える教会で


私たちは永遠の愛を誓った。






私が身に纏うのは


黒尾さんが最初に手にしたウェディングドレス。





あの後、本当に何十着と試着をして


全部素敵だったんだけど。





だけど、このドレスより素敵なドレスは

見つけられなかった。







そして、私の手にはスターチスのブーケ





ブーケのお花も、すごく悩んだ。





だけど、調べて

この花を知った時。





時期もちょうど





これしかないって思った。







スターチスの花言葉は




"変わらぬ心"



"途絶えぬ記憶"





なんて素敵な花言葉なんだろう。







「ねぇ、黒尾さん?」



「ん?」



「ありがとうございます」



「何が?」



「結婚してくれて」



「それは俺のセリフかな」



「ふふふ」
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