• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第75章 ウェディングドレス.2


お盆休みもあっという間に終わって

いつも通りの日常が戻る。





だけど、黒尾さんがプロポーズをしてくれたおかげで



どうしようもなく


心がふわふわしていた。





だから、いつも以上に仕事は気合をいれて。



じゃないと、マジでやばいミスしそうだなってくらい

そのくらい、ふわふわとしていた。





ただ、どうにか滞りなく週末



お盆休み明け、よく頑張りました。





そして今日は黒尾さんとランチデート。




私が行ってみたいって言っていたカフェでランチして


その後の予定は黒尾さんにお任せ。




というか、黒尾さんが行きたいところがあるとのことで


私は付き添い。





だけど、この道





「黒尾さん!今からのこと、当てますね?!」



「ハイ。どーぞ?」



「この後映画ですね!?」





だって、この先にあるのは映画館!



なんなら見たい映画もあるって言ってたから

サプライズ的な感じかな?





「さァ?どうでしょう?」



「え?違うんですか?」



「さァ?どうでしょう?」





ニヤニヤとする黒尾さんを見て

これは映画だと確信。



だって黒尾さん、こういう時

正解しても正解って言ってくれないんだもん。





で、たぶん

私が見たいと言っていた映画なんじゃないかな?って。



テンションが上がる。





だけど





真っ直ぐじゃなくって





「ここ」





映画館よりずっと手前の


通り沿いのショップのドアを黒尾さんが開ける。





「…………え?」





思ってもみなかった場所に脚がすくむ私はお構いなしに


そのまま黒尾さんに手を引かれて。





「スミマセン。予約してた黒尾です」



「いらっしゃいませ。

お待ちしておりました」



「少し早く着きすぎちゃいました」



「いえいえ。どうぞ、こちらへ」



「ありがとうございます。

ほら」





私以外でのやり取りを、呆然と眺める。





「………え、なんで?」





黒尾さんの "行きたいところ" は、





いつか。







私が足を止めた、ウェディングドレスのショールーム。
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp