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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第74章 海で.2(黒尾)


「今まで黒尾さんと

そんな話、したことないじゃないですか?」



「そーね?」



「………私は、結婚式とかやっぱり憧れます。

けど、黒尾さんがどう思ってるかわからないなーと思って。


憧れはあるけど、もし黒尾さんがそういうのヤダなって思ってたら

そこまでして挙げる必要はないと思ってます。


だけど、私が先に結婚式挙げたいって言うとたぶん

黒尾さん、無理するでしょ?


でもそれ思ったの、言おうとした直前でした。


本来だったらそもそも言うべきじゃなかったってヤツです。ごめんなさい」






……………はぁ





「なぁ、奈々のお父さん

奈々のウェディングドレス姿、楽しみにされてる?」



「んーーーー。

特別話したことはないですけど、

まぁそれなりに………?」





俺の様子を伺うように





「そっかァ。

けど、ゴメンな?」





ゴメンな?の意味はまだ伝わっていないようで





「奈々のウェディングドレス姿

一番楽しみにしてるの、俺だわ」



「…………」





正直に、本心を。






ただ、それに対して返事はない。





そのかわり、今日何度目かの涙が流れる。
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