• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第74章 海で.2(黒尾)


「私、ながーく付き合ってた人がいたじゃないですか。

あ、黒尾さんの前です」



「存じておりマス」



「で、そのうち結婚すると思ってたんですよ。

まぁ、しなくてよかったんですけど」



「なんで?」



「だって、もしその時結婚してたら

黒尾さんと結婚できないじゃないですか」



「………キスしていい?」



「やめてください。

で、結婚すると思ってたんです」





ピシャリ



真顔で拒否られた。




けど今はそれも流せる。ウン。





「で、結婚するってことは

結婚式を挙げることだと思ってたんです。


だから、その時ちゃんと結えるように。


ずっと髪、伸ばしてたんです。


でも黒尾さんと別れて

もう誰かとそういうことになるのは当分

いや、もしかすると一生?


ないかもなーって思って。


それで、気分転換も兼ねて切ったんです」



「あーーーー。なるほど」





なんかストンと落ちたし



何より俺と別れてそう思ったと聞くと


なんだか嬉しい。

というとちょっと違うかもしれないけど



でもなんか、そんな感じ。





「………で、言うのをやめた話なんですけど」



「うん」
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp