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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第74章 海で.2(黒尾)


「断るわけ、ないじゃないですか」



「ホントに?」



「ホントです!」



「そーだといいなァって思ってた」





二人で顔を見合わせて笑った。





「あーーーー。髪の毛切っちゃった!」





空に向かって叫ぶ奈々





「ん?」



「髪の毛。

私にはもうそんな機会ないと思って切っちゃいました!」



「そんな機会って?」



「…………あ」



「なに?」



「………いえ、なんでもないです」



「ん???」





何か言おうとしたはずなのに

奈々の口元がギュッと結ばれる。





「え?マジでどーした?」



「いや、自分の心の中に留めておくので大丈夫です」



「は?」



「どうぞ、お気になさらず」





流し目にすまし顔





「え?!」





まったく何のことだかわからない。





「え、教えてよ」



「いえ、大丈夫です」



「じゃー指輪返して?」



「え?!?!」





もちろん冗談だけど。



でもめちゃくちゃ気になるじゃん。





「………ちゃんと、

黒尾さんのご意見も述べてくださいね?」



「ウン?りょーかい?」



「………じゃあまず髪を切った理由から話します」



「おう?」





"じゃあまず"ってことは

続きがあるってことか?



まぁいいや。
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