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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第74章 海で.2(黒尾)


奈々が驚いているのは

たぶん時期





「え?!あれ、黒尾さんと戻ってわりとすぐでしたけど。

………え?!ソレ?!」



「そーデス」





本当に戻ってすぐ。




気が早いのは承知の上で、


原田にどうにか指輪のサイズを聞き出してほしいとお願いして、


原田は快諾してくれて

次の週末には奈々をアクセサリーショップに連れて行き、


たぶんなんか上手いこと言って号数を確認してきてくれた。




本当に何をさせても仕事が早くて

原田にも感心させられっぱなし。





「………黒尾さん」



「んーーーー?」



「………そんな前から、というか戻ってすぐに、

プロポーズ。


考えてくれてたんですか?」



「うん。気が早くてゴメンな?」



「………そんなことないです。

すごく、嬉しいです」





本当は、別れる前




一年間の転勤から戻ってきたら

プロポーズをしようと思っていた。




だけどまぁ、あんなことになって。





もう、俺たちは大丈夫だって思っているけど



だけどそれでも、




約束がほしくて。





「もう、奈々と離れるなんて耐えられねーなぁって思ったら

ちゃんと、これからのことも考えてるよって伝えたくてさ。


断られなくてよかったわ」





笑いながらそう言う俺に


俺の左手を握る奈々の右手の力が


ギュッと強くなる。
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