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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第73章 海で(黒尾)


そんな俺は置いてきぼりで





「わーーーー!」





奈々が一人走って波打ち際へ。





スカートを少し捲し上げながら

波を蹴る奈々



なんだかいつもより幼く見えて


愛おしさが増す。





…………ヤッベェなァ。





さーーーーって


どーすっかなァ。





ひとり遊ぶ奈々を少し離れたところから眺める。





ただ、楽しそうな奈々を見て





そもそも別に、今日じゃなくてもいいのでは?




また改めて、いい感じのレストランとか予約して

そういうのも全然アリだよな?




むしろ奈々も、嫌いじゃないはず。




いや、それでよくね?





せっかく二人で過ごす時間だ。



余計なことばかり考えているより


今の時間を楽しむべきなのでは?





"別に無理して今日にこだわる必要はない"





そう思うと


フッと肩の力が抜けて。





そんな俺たちの横を、心地いい潮風が通り過ぎる。





「おー。パンツ見えそー」





ふわりと揺れる奈々のスカート



男のロマン





「最低ですね」



「いーじゃん。俺以外いないし。

てか俺以外がいるところでパンツ見せちゃダメよ?(笑)」





ホントーに。





「見せないし、朝から何言ってるんですか!もう!」





そう言いながら奈々が走ってこっちにくるから


とりあえず走って逃げてみる。




朝の貸し切りの海岸を二人で追いかけっこ?とか


なんかめちゃくちゃ漫画みたいで楽しいな?!





だけど振り向くと


ずっと手前で肩で息をしながら座り込んでいる奈々を発見。





まぁ、そーなるか。





一生懸命走ったんだなァ

なんて思いながら



座り込む奈々元へ。
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