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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第72章 お盆休み(海で)


……………人生2度目のこの言葉






だから



初めてでは、ない。






前回も、ジーンときた。



なんなら泣いた。





だけど、こんなにも




胸がいっぱいになるというか




息が、詰まるような。





心臓が早鐘を打って





お腹の下の方から



グッと何かが込み上げてきて。





身体が震える。





「……………はい」






肝心なところで声が出ないのは、


本当に私のよくない癖だと思う。





だけど、そんな小さな声も


黒尾さんは、ちゃんと拾ってくれる。





「………ホントに?」



「やっぱりやめときますか?」



「絶対にイヤ」





笑顔でそう言いながら抱きしめられて。





そんな黒尾さんを




抱きしめ返す。





今まで散々泣いて、もう泣き虫はやめようと思ったけど。





今日くらい、いいよね。
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