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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第71章 帰り道


黒尾さんと一緒に仕事してたのは…………



一年半前?





「まだ引き出しに入ってますよ?」



「まじか」



「なんですか?引いたんですか?酷いですね(笑)」



「イヤイヤ。引いてなんていませんよ?」



「引いてたじゃないですか(笑)」



「ちーがうって!

でも、ウン。


俺の知らない奈々かもって思っちゃってたから、

俺の知ってる奈々もいて、なんか安心した」



「私が黒尾さんのことを大好きだってこと

ずーーーーっと変わりませんよ?」



「チョット。

突然外でそういうこと言わないでもらえます?」





黒尾さんが照れてる。



かわいい。





「あ、でも」



「え、何?下げられんの?」



「"変わらない" は間違いでした。

もっともっと、好きになってるから」





ね?って問いかけると


あーーーーーもうっ!って。




まだ照れてる黒尾さんに


思わず笑っちゃう。





「いいじゃないですか。

一年分、伝えなきゃいけないんだし」



「そーですネ」





突然


黒尾さんの顔がグッと近づく。





「今夜、」





耳元で





「たっぷり伝えるから」







突然そんなこと言わないで。




顔が熱くなる。





「黒尾さん、最低です」



「何が~?」



「もう!知りませんからね?!」





黒尾さんのスーツをグッと引っ張って



今度は私が、黒尾さんの近くへ。





「今夜は私が、

黒尾さんのこと寝かしませんから」





しゃがみ込む黒尾さん





私の方を見上げて





「ねぇ、奈々チャン?

舌出すの、やめてもらえます?」



「え~〜〜〜?」





いつもの帰り道





すごく、楽しい。
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