• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第1章 はじまり


高校の頃から付き合っていた人がいた。

何年?



数えなきゃわからないくらいの年数を一緒に過ごした。



そして、1ヶ月前にプロポーズをされた。


左手の薬指に、指輪をはめてもらって。

ずっと一緒にいるから、いつかは結婚するんだろうなって思ってたけど。



いざ、その言葉を聞くと嬉しくて

涙が溢れた。





だけど、1週間前。





取り消したい。

別れてくれ、って。





何を言われているか、わからなかった。





これから一緒に住む部屋を探してて。


あの辺がいいとか。

子どももほしいから、最初から2LDKで探そうとか。



一緒に話してたのは夢だったのかな?って思ってみたりしたけど

スマホのブックマークには、それが残っていて。





あれ?やっぱり夢じゃないよね?って。





なんで?って聞いても、ごめんってしか言わない。



「ごめん」の言葉が重なるたび、私の心は壊れていって。



泣き叫んで、物にまであたる私についに観念したのか。





「好きな人が、できた」





その後のことはよく覚えていない。
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp