• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第58章 5月上旬


「あ、はい。高校の時、

あ、高校は違うんですけど、一緒に部活の合宿とかしてて。

佐藤さんと黒尾さんが同じ会社だとは。驚きました」



「打ち合わせから戻ってきたら赤葦いるんだもん。

俺もビックリしたわ」



「そうだったんですね。なんか、世間は狭いですね」





正直、あまり繋がっていてほしくなかったところだったけど


ただ、明るく努める。





「じゃあ、そろそろ戻らないといけないので。

佐藤さん、本当にありがとうございました。

黒尾さんも、また」



「おう。今度飲みに行こうぜ」



「ぜひ」



「赤葦、連絡先そのまま?」



「あ、実は一度番号変えたんですよね」



「まじ?じゃあとりあえず佐藤に聞くわ。

佐藤、あとでメールするから教えてくんない?」





二人のやりとりを眺めていたけど


もちろん、嫌だなんて言えるわけなく。





「もちろんです。

あ、ただ仕事用しかわかりませんよ?」



「じゃあ赤葦、とりあえずそっちに連絡入れるから」



「はい。お願いします。

じゃあすみません。失礼します。

佐藤さん、本当にありがとうございました」





今日何度目かわからないお礼を言われて





「いえいえ。お忙しいのにお待たせしてすみませんでした。お気をつけて。

あ、先日の件。今日中にはメールできると思います」



「よろしくお願いします。じゃあ」



「じゃあまたな~」





もう一度頭を下げて、少し足早に出て行く赤葦さんを

黒尾さんと二人で見送る。
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp