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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第58章 5月上旬


なにこれ





「今赤葦と仕事してるんだな」



「あ、はい」



「なんか、赤葦いると思うと。

ウン。安心した」





……………。



ほんと、この人はどんなつもりで言っているのだろう。





「赤葦さん、仕事が丁寧でフォローもしてくださるので

本当に助かってます」



「そっか。

…………戻る、よな?」





そう言いながらエレベーターの方を指さされるけど





「…………ちょっと外に用事あるので

そのまま出てきます。お疲れ様です」



「………そっか。気をつけて」



「…………じゃあ」





そう言って、エレベーターとは反対方向へ





………別に外に行く用事なんかない。


なんなら手ぶらだし。





用事はないけど、とりあえず外に出て


角を曲がって立ち止まる。





数分そこでただ突っ立って




さすがに黒尾さんいないよね。って

元きた道を戻って




黒尾さんがいないことを確認して


ホッとしながらエレベーターに一人で乗って





自席に戻ると、何通かの新着メール





一通は、赤葦さんから


一通は、倉庫から


一通は、さっき上司に送った報告への返信




そして一番最新のもう一通は



黒尾さん





【お疲れ様。赤葦の連絡先、教えてください】





すぐに返信して


またすぐ




黒尾さんからお礼のメールが来たけど





それは、そのままにした。
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