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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第3章 土曜のお昼


「うーん。

……じゃあ、せっかくだし、行ってみようかな?」



「イエーイ!決まり!

来週の金曜ね?パンツ禁止!ワンピース着てきてよ?!」



「えー。めんど」



「付き合う前とかのドキドキ、高校生の時に一回しか知らないんでしょ?

あの時間、ほんっと楽しいから!」



「いや、当分彼氏はいいです」



「別に付き合わなくてもいいんだよ。

でも、もしかしたらそこに今後末長いお付き合いが始まるかもしれない人がいるかもしれないじゃん?

だから!ちゃんとしていくの!

逆に、なにもなくても別にいいってことでしょ?」



「まぁ、そうか?」



「とりあえず木曜日にまたちゃんと言うわ!

じゃないと奈々、仕事以外のことはすーぐ忘れちゃうから」



「ね。ほんと自分でもびっくりするよ」



「またなんか忘れてたの?」



「一昨日の帰りに黒尾さんに明日ご飯食べに行こうって言われてたのに、次の日、って昨日ね。

すっかり忘れてた」



「は、やば」



「ちゃんと謝ったよ。黒尾さん優しいから許してくれたと思う。たぶん」



「黒尾さんでよかったね」



「ほんとーに」





それからもいろんな話をして。


お店を4件ハシゴして。



久しぶりにこんなに飲んだし遊んだわ。





「今日ほんとありがと!楽しかったー!」



「そりゃよかった!あと意外と大丈夫そうで安心した。

これからはもっと一緒に遊ぼうよ!私がいろいろ教えてあげる!」



「え~いいよ~」





なんて笑いつつ。

でもさおりの言う通り私は元彼しか知らないし、大人の恋愛もしたことない。



せっかく別れたんだ。

まだ25じゃん。


ちょっとさおりにいろいろ教えてもらうのもアリかな?なんて。

自分の立ち直りの早さに、我ながら感心した。
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