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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第47章 10月


「…………はぁ。嘘でしょ?」





10月はため息を減らそう。



そう思ったのは15分前




たった15分後、


盛大なため息が漏れる。





自転車が、ない。





今朝、寝坊して時間ギリギリ



次の電車に乗れないとヤバいと思って、

本当は停めてはいけない場所に停めてしまった。




で、いつもバッグの定位置にあるはずの

自転車の鍵がない。



挿しっぱなし、ということは

鍵も閉めていない。





………………。





高校生の時も一度そんなことがあって

被害届を出したら、どこに置いていたとか

なんかいろいろと聞かれた気がする。





……………。





ここが駐輪場だったら、防犯カメラもあるし

堂々と届け出を出せたんだろう。



だけど、いい大人がルール違反をして盗られたとなると



自業自得。





…………はぁ





もしかしたら、ものすごーーーーく困った人が

たまたま見つけた私の自転車を

借りて行っただけかもしれないし。



そうだったら、返してくれるかもしれないし。





…………はぁ





交番には寄らず、突然重くなった脚を引きずりながら歩いて帰る。





…………。





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