• テキストサイズ

【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第47章 10月


………別れた直後



今ならまだ、

引き返せるんじゃないかって。




やっぱり別れたくないですって言ったら



黒尾さん、


考え直してくれるんじゃないかって。





そんなことを思いながら

真っ暗なスマホを眺める日々が続いた。





"時間が解決してくれる"




そう言ってくれたアキくんに



寝ても覚めても黒尾さんはいない

なのに毎日、辛いのは続いてる

全然解決してくれない。



って



そう、当たり散らしてしまった。





だけど、あれから1ヶ月





まだまだ辛い



夜も眠れない





だけど





ちょっとずつ、



この "日常" に慣れてきた。





アキくん、ごめんなさい。



今度会ったら、ちゃんと謝ろう。





10月


まだまだため息をついてしまうことはあるけれど、

だけど、前を向いて。



大丈夫。

この1ヶ月、ちゃんと生きてこれたんだ。





"大丈夫、大丈夫"





電車の中で流れる景色をボーッと見ながら、




おまじないのように、


その言葉を何度も唱えた。
/ 355ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp