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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第46章 9月2日


今やっていた業務を終わらせて


届出書類がまとまっているファイルを開いて




1枚印刷する。





………そういえば、4年目にして初めて書くな。





今まで早退したことはなかった。

ちなみに欠勤もない。



体調管理は仕事のうちだと思っているし、

熱が出ても仕事にだけは出てきていた。



身体は特別丈夫なわけじゃなかったけど、


自分なりの責任感から、他のことは疎かにしても

仕事だけはちゃんと出てきた。





婚約破棄の後だってそう。





あんなに辛くてしんどくて、




世界が今日終わればいいのに。



私も彼もあの子もみーんな


いなくなればいいのに。





なーんて。


そんなことを毎日考えていたけど。
 




そんなことを考えながら、

毎日休みたいって思っていたけど。




それでも会社にだけは出勤した。





…………………。





初めての書類に必要事項を記入して、課長に提出する。





「帰り気をつけてね?」



「はい。本当にすみません。

………失礼します」

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