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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第45章 9月1日


いつも通り、家に帰ったら一番にお風呂に入って




髪を乾かして部屋に戻って、



何気なく、

というかこれもいつものルーティンで



スマホを手に取った瞬間。





目に飛び込んできた





"黒尾鉄朗"





もちろん、忘れていたわけではない。



ただ、完全に気を抜いていた。





なんなら今まで

鼻歌を歌う勢いでリラックスしていたのに、




一気に心臓がギュッと締め付けられて



呼吸の仕方を忘れてしまったかのように苦しくなる。






大きく空気吸い込んで、





とにかく落ち着こうと試みるも



苦しさはなくならない。





何分経ったんだろう?





音のない部屋では



時間がわからない。





でも、いつまでも見ないわけにはいかない。





深呼吸を、





ひとつ、





ふたつ、





みっつ。





閉じていた目をゆっくりと開いて





大丈夫、大丈夫。





仕事はひとりで頑張れているし、


ご飯を食べたり、遊びにいったりする友達だっている。




なんなら今日なんて、


一人でご飯を食べれる場所も増えたじゃん。




アキくんはあの日言ってくれた通り、


ほぼ毎日相手をしてくれる。





あとは………





あ。





電球が切れたら自分で変えれるし、


ブレーカーが落ちても問題ない。





なーんだ。





ウン。






大丈夫、大丈夫。
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