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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第2章 食事へ



「そうなの?」



「はい。口に出すとまた泣いちゃうんじゃないかって思って。

だけど、今ちょっとスッキリしてます」



「うん」



「上司って大変ですね!部下のこんな話まで聞かされて。

ほんと、ありがとうございます!」





冗談っぽく言っちゃったけど、本当にすみません。

だけど、こんなところのフォローまで

本当にありがとうございます。





「いいえ。じゃあお礼にまた食事付き合ってよ。

今日行きたかったお店のリベンジ」



「ぜひよろしくお願いします」





その後はまたたわいもない話をしながらデザートまで食べて。





「じゃあそろそろ出よっか?」



「あ、はい」





そのまま席を立つ黒尾さん。


あれ?たぶん席でお会計なんじゃないかな?って思ったけど。

入り口かな?と思いながらついて行って

そのまま「ありがとうございました」の言葉を受けながらお店を出ていく。





「え、あの、お会計は?」



「あ、もう済んでるから大丈夫」



「え?!すみません!私全然気づかなくって!」





そう言いながら慌てて財布から一万円札を取り出す。





「大丈夫デス。俺が誘ったんだし」



「いや、でも」



「いいって」



「………。」



「……じゃあ、コンビニ寄っていい?

そこで水買ってほしいな」



「え、でも」



「じゃあタバコもお願いしていい?」



「……すみません」



「謝らない。さ、コンビニ寄って帰ろう」





結局コンビニでお水2本と黒尾さんのタバコを買って。





「今日ありがとう。

また今度ちゃんと予約できたら言う」



「よろしくお願いします」



「遅くなってごめんな。帰り気をつけて」



「いえ、ご馳走様でした。

今日ほんとにありがとうございました。久しぶりに楽しかったです」



「俺も楽しかった。じゃ、ありがと。おやすみ」





私が渡したコンビニの袋をヒョイってあげる黒尾さんに手を振って改札をくぐる。

気づけばあっという間に23時だった。



スマホを見ればさおりから、明日の時間と場所が送られてきていた。


さぁ、今日も早めに寝よう。
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