第40章 お盆休み
………あれも原因だったんじゃないかなって思ってる。
表面上仲直りはしたけど
なんだこいつって思われてたのかも。
面倒だなって思われたのかも。
私がどんなにお詫びをしても、
黒尾さんが嫌な思いをしたことに変わりはなくて。
それが、引き金になっちゃったのかな
………って。
というか現状を考えると
それが引き金であって欲しい。
じゃないと
もし、それよりももっと前からだったとしたら。
考えただけで吐きそうになる。
相変わらずナンパ男たちは一方的に話しかけてくるし
黒尾さんからの切れてはまた掛かってくる着信で
スマホは震えっぱなし。
ただ、画面に映る "黒尾鉄朗" の文字を
相変わらずボーッと眺めていたけど
……………とりあえず移動しよ。