第38章 7月(月末)
で、今日は年に数回ある同期研修の日
指定された時間の15分前
会議室に向かうと、そこにはすでにさおりがいた。
「さおり~!久しぶり!」
「お疲れさま~
って。え?何その痩せ方」
「あーーーーー。
ストレスダイエット?(笑)」
さおりに言われるのも無理はない。
この1ヶ月、まじで痩せた。
というより、痩けた。
ただ痩せただけならいいんだけど
魅力的ではない痩せ方をしていて
割りと自分で引いている。
「え、大丈夫?」
「んーーーーー。
いろいろと慣れてきてやっと要領がわかってきたから、
2週間前とかに比べるとだいぶマシ」
「そっかー。無理しすぎないでね。
って言ってもするしかないもんね。
けど最近、黒尾さんこっちいること多いからよかったね!」
「え?」
……………………え?
固まる私に、どうした?ってさおりが覗き込むけど
なんだか息が、上手くできない。
「…………や、知らなかったから」
「え?」
今度はさおりに聞き返される。
「や。黒尾さんがこっちで仕事してること」
「え?マジで?」
「………ちなみに、どのくらいいるの?」
「えーーーーっと。
7月後半は、週3日とか……?」