第31章 二人の週末
「じゃあ、頑張ってやめてほしいです」
「はい。よければ定期的に確認お願いしマス」
「いいんですか?」
「ドヤ顔で吸ってないって言う機会増えた方がやめがいがあるわ」
少し困ったように笑う黒尾さんも
ちょっとだけ久しぶり。
「了解です」
……………。
「ちなみに、私も黒尾さんに会ったら
何かお願いしようと思ってたんですけど………
忘れちゃいました」
相変わらずの私すぎて。
だけど
「………なんだったんだろう。
黒尾さんがいるうちに思い出せたらいいけど」
「なにソレ~。めちゃくちゃ気になるんですけどォ~」
「私もですよ。
………うーーーーん。先週末に思ったことは覚えてるんですけど。
肝心の内容がわからない………」
「思い出したらすぐ教えてよ?」
「はい。そうします」
果たして思い出せるんだろうか。
自信はない。
「よろしく~。
あ、てかまだ飯食う場所決めてなかったな。何食べたい?」
「前、黒尾さんに初めて連れてってもらったイタリアンに行きたいです!」
付き合う間にに連れて行ってもらったお店。
「りょーかい。今の時間なら空いてるだろ。
とりあえず降りたら電話してみよっかな」
「お願いします!」