第2章 食事へ
「黒尾さん、なんだったの?昨日の大丈夫だった?」
「昨日のじゃなかったよ。また別件。
だけど来週で大丈夫そうだからよかった」
昨日も手伝うよって申し出てくれた同期のさおりが心配してくれてることがありがたい。
「じゃあ、今日は定時で帰れそう?」
「うん。大丈夫そう」
「そっか!よかった!ねぇ、今日このまま飲みに行かない?」
「あーー、今日予定あって。ごめんね。また今度行こ?」
「了解!来週は合コンあるから、再来週にでも」
「今度こそいい男見つけてきてよね(笑)」
「私も(名前)みたいにいい加減いい男見つけて幸せになるぞー!」
「……残念ながら、いい男じゃなかったなー(笑)」
「え、何かあったの?ケンカ中?」
「んー?別れた」
「え?!」
「仕事中~」
「ちょっと、明日は?」
「予定はございません」
で、一応業務中。
とりあえずメールを開いてみる。
「じゃあ明日ね。昼と夜、どっちがいい?」
「どっちでもいいよ」
「じゃあ昼から飲もう!」
「了解」
明日の予定までできてしまった。
………今日の予定は忘れてたけど。
とりあえず今週末に泣く時間は、先週より減りそうな気がする。