第23章 バレンタイン(翌日)
お味噌汁のお味噌を溶きながら、そんなことを考える。
ちなみに黒尾さんはまだ寝てる。
朝早く起きて、誰かのために朝食を準備するなんて。
ちなみに自分のためにこんなことをしたことはないし、
元彼に関しても、同様。
…………マジで信じられない。
だけどやれちゃう。
というか、別に黒尾さんにお願いされたらわけでもないし
自主的にやっちゃう。
ヤバい。
なにがヤバいって、
こんなに黒尾さんのことを大好きな自分が。
こんなにハマって大丈夫?
なんて一瞬考えることもあるけど。
だけど、黒尾さんも同じくらい返してくれるから
今は不思議と心配もない。
元彼の件で、恋愛って怖いって思ったし
もうあんな思いしたくないし
信じるなんて無理って思った。
だけど、黒尾さんのことは安心して好きになれるって。
これってすごいことだよね。
神様か誰かはわからないけど
こうやって黒尾さんと一緒に過ごさせてくれる方。
本当にありがとうございます。