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【ハイキュー】思い出すのは、いつも【黒尾鉄朗】

第1章 はじまり


「30分で終わらせられなくてごめんな」



「いやいやいや。この時間に会社出れるなんて思ってなかったので。

本当にありがとうございました。すみませんでした」



「佐藤は俺の言うこと全然聞いてないな~」



「え?!」





聞いてないと言われたから、聞いてないんだろう。

何のことを言われてるのかさっぱりわからない自分をぶん殴りたい。





「今日、すみません禁止って言ったよな?」



「あ」



「佐藤が謝ることなんて一つもないでしょ?」



「いや、黒尾さんに手伝ってもらったんで……」



「俺、佐藤の上司なんだから、このくらいさせてよ。ってかもっと頼りなさい」



「ありがとうございます」





黒尾さんに手伝ってもらったおかげで22時前には会社を出れた。

というか残りはほぼ黒尾さんがやってくれた。





「むしろこっちこそ遅くまでさせちゃってごめんな。

彼氏とか大丈夫?遅くなると心配って言われない?」



「いや、仕事なんで」



「大丈夫ならいいけど」



「………というか、別れたので」



「え?」



「あ、すみません」





駅までの途中、なんで黒尾さんにこんなことを言ったのか。

気付いたら溢れていた。

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