【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第24章 カレシとカノジョ
ーー土曜日の朝。グレイスの部屋ーー
「…よし。おかしなところ、どこもないよね…?」
自宅の姿見や、洗面所の三面鏡で前や後ろの格好をくまなくチェックする。
今日の服装は、トップス部分は白のフレンチスリーブカットソーに、ボトムス部分は柔らなピンク色で目の細かいツイード素材が使われたAラインのドッキングワンピース、
バッグには冷房避けのカーディガンも入れた。
ヴァニラにアドバイスされた通り、全身見えないところまでお手入れ含めて仕上げたつもり。
昨日は自分のもの以外にも買いたい物があったからデパートに行ってきた。
これまで下着含め衣類関係はお城に出入りしてる外商の人が持ってきた中からしか選んだことなかったけど、
自分で見に行くと可愛いのから上品なのまで色々あって楽しかったな…また今度行ってみよっと。
そうこうしている内に、約束の時間が近付いてきて、エントランスへの来客を知らせるインターホンが鳴る。
モニターにはずっと待ちわびていたイグニスの姿。
画面越しだけどすでに頬が緩む。
「おはようイグニス。
今行くね」
「おはようグレイス。
迷惑じゃなければ部屋まで迎えに行きたいんだが、ここを開けてもらってもいいか?」
「えっ、お部屋まで来てくれるの?
ありがとう、じゃあ待ってるね」