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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第23章 夢




「ちゃんと封じ込め…出来たかな?」


少し照れくさそうに眉を下げながら、オレの腕の中で幸せそうな顔で見上げてくるグレイスと目が合う。
オレの言った誓いのキスの話を大切にしてくれたことが伝わってきて自然と頬が緩む。

「そうだな、きっと大丈夫だ。
それに、グレイスにならいつでも、誰の前でも、何度でも誓ってやる」

「ふふ…ありがとう。
私も…これからはイグニスに言ってもらうばかりじゃなくて、私からも沢山気持ち、伝えるね。

大好きだよ、イグニス。
私の、大切な恋人として、大好き。

しかも…こんな素敵な場所で、大好きなイグニスと特別な誓いを込めた初めてのキスが出来て…私本当に幸せだよ。

忘れられない素敵な思い出にしてくれて、ありがとう」

これまで常に悩みと共にあった懸想を塗り替えたと言わんばかりに晴れ晴れとした笑顔を溢すグレイスが愛しくて愛しくて胸がいっぱいになる。

「幸せなのは、オレの方こそだ…。

これからは、幸せで楽しい思い出を二人一緒に作っていこう。
この先ずっと…一生のその先も、な」

「うん…!

………すごく、嬉しいんだけど…、さすがに照れちゃうな…」

こちらへ向けていた顔をパッとオレの胸に埋めるグレイスの頭をそっと撫でてやる。

「そうか?
オレも、グレイスが素直に気持ちを受け取ってくれるようになって嬉しいよ。

…大分夜風も冷たくなってきたな。
今日はそろそろ帰ろうか」

ずっとこの腕に抱きしめていたい気持ちもあるが、恋人としての時間はこれから沢山ある。
焦る必要もない。これまでと同じ…いや、これまで以上にグレイスの生活や身体、それに立場も大切にしていこう。

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