【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第3章 真の王とは
ノクトとしっかり目線を合わせて頷いた後、以前から気がかりだったことをグレイスに聞いてみた。
「…ところでグレイス、その『だいすきのちゅー』、幼稚園のお友達とかにもしているのか…?」
子どもといえども、グレイスの立場上あまり気軽にしていいものではないだろう…
そもそもオレに対してするのも今はまだしも、もう少し年齢が上がったら止めさせなければと思っているくらいなのに。
「えー、そんなことしないよ! グレイスが『だいすきのちゅー』するのは、お父さんとノクトお兄ちゃんと、イグニスだけ!
特別だーいすきな三人だけだよ!」
「はは、そうなんだ。レギス陛下とノクトと同じ特別に入れてもらえるなんて光栄だな」
「えへへ、イグニスのこと、もう一人の本当のお兄ちゃんと思ってるくらい大好きだからね!」
明るく、屈託のない笑顔でそう言い切るグレイスの言葉に、
頼られる嬉しさと、それと同じくらいの誇らしさを感じて背筋が伸びる。
この信頼と笑顔の両方を守れるようにしていかなければな。
「ありがとう。僕もノクトとグレイスのこと、本当の弟妹と同じくらい大切思ってるよ。だから何でも相談してね」
「「うん!」」