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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第21章 新生活


そんな思いを抱えながら今日もヴァニラと一緒に王の剣の訓練場に来てニックスやリベルト達とシフトの訓練をしていると、休憩中にリベルトに声を掛けられる。

「どーしたんだよグレイス王女、浮かねー顔して」

「え…? あ、ごめんそんな顔してた?
色々悩んでてさぁ…」

12月の聖夜祭前後の日には、公務でいくつかの児童福祉施設や病院に足を運んだ。

そこには新しく入所した移民や孤児の子どもたちが沢山いて…相変わらず戦争の影響の大きさを感じさせられた。

それに、前にお父さんに言われた『王女としてどんな道があるのか模索すること』、
あれの新しい答えもまだ見つからない。


「どうしたら戦争終わらせられるのかなぁ…って。
リベルト達も、故郷を取り戻したいよね…」

髪をぐしゃ、と掴みながら俯く。

私がルシスを守るために頑張れるのは、自分の立場以外にも、そこに大切な思い出深い故郷が残る希望があるから、という理由もある。
だから王の剣の隊員が『故郷に誇りを』と言葉に出して自分を鼓舞して戦いに赴く気持ちはよくわかる。


「そりゃ…まぁそうだけどよ…。
あんま思いつめすぎんじゃねーぞ? 王女一人でどうこう出来る話じゃねーんだし」

「うん…そうだね、ありがとう…。
この先、王女としてどんな人生の選択をするのが良いかわからなくて…」

「王女としてねぇ…

あ、んじゃあよ、移民を王女の侍女にした次は、移民のオレと結婚するってーのはどうよ!
サプライズ感この上ないぜ!!」

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