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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第18章 父の思い出


目尻にいくつもの柔らかい皺を寄せて微笑むお父さんの顔を見て温かい気持ちになる。

「だから…さっきグレイスがルシスの為に他国に嫁ぐことを考えてくれていたこともとても嬉しかったんだが…それ以外にも王女として、国の為に選べる道はないか、模索して欲しいとも思う。

アウライアの為にも、私の為にも、もちろんグレイスの為にも、心から幸せになって欲しいからな。
グレイスの人生なんだ、決めるのはグレイスだ。
後悔のないようにしなさい」

「…はい」

「ま、親の本音を言えば、さっきも言った通り遠く離れると私が寂しいということも大きい。その点も加味して考えてくれると嬉しいよ」

「…ふ、ふふっ、ありがと、お父さん。やっぱりお父さんのことだいすき!」

「ありがとう。私も同じ気持ちだよ」

「グレイス王女、良きご判断が出来ますよう私も心よりお祈り申し上げます。
何かお手伝い出来ることがありましたら何なりとおっしゃって下さいませ」

「スキエンティアも…うん。ありがとう、その時はよろしくね」


お父さんと並んで穏やかな笑顔を見せるスキエンティア。
代々チェラム家に執事として仕え、支えてくれる人達。

心優しい王と助力を惜しまない執事-その二人の姿が、何十年後かのノクトお兄ちゃんとイグニスに見えて、やっぱりイグニスはノクトお兄ちゃんの隣が似合うよ…ってそう思ってしまった。

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