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【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)

第17章 逢瀬


(見せ場…見せ場ねぇ…)

ノクトお兄ちゃん達と別れ、メイド達に手伝われながら、ドレスからまた別のドレスに着替える。

ヘアメイクもそれに合わせて手直しされる。
見た目には華やかであるけれど…
は~~~もう早く顔洗いた~い!
普段日焼け止めクリーム程度しか塗らない中学生には丸一日ガッツリシッカリメイクは重いよ…。


(見せ場って言うか…お披露目の場っていうか…。)


頻繁にパーティーに出席する私に比べて、ノクトお兄ちゃんの社交場における露出はかなり少ない。

だから今日は、お父さんのお祝いの席という口実でもって高校生になったノクトお兄ちゃんを連れ出し、未来の花嫁候補探しの場にしようという魂胆が透けて見える気がする。

ノクトお兄ちゃんが躍り終わったらすぐ帰りたいと言ったのは、本当に疲れているのもあるだろうけど、そんな意図があるのも薄々感じてるからだろうな…


ノクトお兄ちゃんの気持ちはルーナお姉ちゃんの所にあるっていうのに…無粋な人たち。
アンブラから交換手帳を受け取ったノクトお兄ちゃんの顔を見れば一目でわかる。
遠く離れている上に、帝国の支配のせいで会うことすら叶わないのに、きっと気持ちは7年前から変わってない。

………そう考えると、兄妹揃ってなかなか辛い恋愛してるなぁ…。



ぼんやりとそんなことを考えていたら

「わーっグレイスすっごくキレーイ!!」

と呼び掛けられる声でふと気付く。

一通り仕上げまで終わったみたい。
ちなみにヴァニラはいつもの黒いロングワンピースで参加する。ドレスを用意してもらおうとしたら「ダンスに誘われても踊れなくて困るから!」と断固拒否された。
絶対可愛い色のドレスが似合うだろうに、もったいない。

「私、イグニス達を呼んでくるね!」

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