【FF15】 同じ夢を、あなたと (イグニス・R18)
第12章 ブルーローズ
どれ一つとっても、オレの中で燻り続けている熱に火を付けるのには十分すぎることだった。
手元から、自分の出した汁のせいでぐちゅぐちゅという音が聞こえてくる。
いつもよりはるかに多い分泌に、滑りが良くなって気持ちが良い。
そのぬめりを上下させる皮にまとわせて、自身を扱く手を速め力を入れると、強まった刺激に引っ張られるように絶頂が近づいてくる。
グレイスの声、大好きと言ってくれた声を頭の中で聞く。
「オレも、大好きだ…グレイス、お前のことだけが…」
限界が近くなり、最後オレの前立てに目を閉じて顔を埋めていたグレイスの顔を思い出す。
脳裏に焼き付いた魅惑的な映像がクリアに浮かび上がり、腰の辺りがぞくぞくしてきて一気に射精感が迫ってきた。
「ぅっ…、グレイス…イ、くっ…!」
びゅるるるっ
びゅるんっ、びゅくびゅくっ
「あぁっ! …は…あ! ぅう…っ」
びくんびくんと手の中で大きく自身を跳ねさせながら
大量の精液が勢いよく二度、三度に分かれて吐き出される。
その度に制御しきれない情けない声が口から零れ落ちた。
「はぁ…はぁ…」
(すごい、量……、出たな…)
あまりの気持ちよさにクラクラする。
複数回にわたって吐精された先、受け止めたティッシュの中を見てみると、あまりの精液量の多さにティッシュが溶け、自分の手にその熱とねっとりとした感触を伝えてきていた。
(くそ…オレは何てことを…)
追加でティッシュを何枚か取り、適当に手を拭った後、丸めてその辺に放る。
強すぎる快感と脱力感で手を洗うことも、キチンとゴミ箱に入れることも今は億劫だった。
ベッドへ身体を投げ出して一人呟く。
「すまない…グレイス…。
お前を女性として好きだという気持ちを、無くせないんだ…」