第3章 視線の思い
「どうして以外なの?」
「だって千帆、運動部ってイメージじゃないもん」
そのおしとやかさと言ったらさ。と彼女は言うが、あなたとであったのはほんの数日前なのに、私のイメージは決まるの?と聞きたくなる。
でも、それは仕方のないことで、これまでも多々言われてきたことであって今さらどうこう言うつもりはない。
『千帆ちゃんがバレー部とかにあわなーい』
と、友達に言われて泣いたのは今となっても苦い思い出だ。
「それじゃ私は行くわね」
「また明日!!」
(そういえば、彼と翔陽、喧嘩して変なもめ事を起こさないといいんだけど)
そんな祈りは玉砕してしまって
(教頭の頭にボールを直撃させて、かつらを飛ばした…?
貴女たちはここになにしに来たのよ…)