第46章 11人目のストライカー16
貴方side
元太「江戸っ子だぜ、二人ともー!」
コナン「さすがヒデとナオキの黄金のツートップだ!」
野本『ここでホイッスル!スピリッツ同点に追いつき、前半終了です』
ハーフタイムになり、席を立った観客たちはぞろぞろとゲートへ向かう
歩美「すごい人だね」
光彦「売店はハーフタイムに集中しますからね」
元太「早くしねーと後半始まっちまうぞ」
ブーブー
貴「?」
携帯が震え画面を見ると、それは蘭からの着信。
ピッ
貴「蘭?どうしたの?」
蘭『怜花!お父さんの所に爆破予告の電話が来たの!でも暗号が解けなくて、時間がないの!新一に繋がらなくて、怜花からも掛けてくれない!?』
貴「ばっ………分かった、すぐに掛ける!」
コナン「…」
電話を切ると、大体の予想は付いてるのかコナンと顔を見合わせる。
コナン「わり、俺と怜花姉さん。トイレ行き忘れたから、今行ってくるな!」
貴「先行ってて」
光彦「え!ちょっと!?」
☆☆
トイレ外
コナン「爆弾!?」
貴「今すぐ、新一の声で蘭に!」
コナン「ああ!」
変声器を使い、蘭に電話をかける新一
ピッ
コナン(新一)「蘭!俺だ!」
蘭『新一!怜花は?』
コナン(新一)「今隣に居る。で、暗号を教えてくれ!」
コナンが手帳を取り出し、蘭が言う犯人の暗号をメモしていく
コナン(新一)「…で、ヒントが《次は米花。ネクスト、ベイカ》だな」
蘭『爆破予告は3時半なの。あと四十分しかないの!』
貴/コ(四十分…!?)
短すぎる猶予時間に驚いて、顔を見合わせる私達
コナン(新一)「…わかった。少しだけ時間をくれ!」
携帯を切ると立ち上がり、顎に手を当てて俯きながら犯人の暗号を口に出して繰り返す新一
コナン「青い少年と青いシマウマ…上からの雨。下から人が左の手でそんまま示すのは左の木……クッソ!ここまで出かけてるのに…」