第1章 ゼロの執行人1
貴方side
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ある日の、ニュースから事件が幕を開ける
『サミットはこちら、東京湾の埋立地にある統合型リゾート“エッジ・オブ・オーシャン”の国際会議場で行われます!』
哀や遊びにきた新一と、あるテレビのリポーターを聞いていた
臨海都市に新しく出来た大きな施設
エッジ・オブ・オーシャンのメインは貝殻をモチーフに作られたカジノタワー。灯台の役割もあるみたい
他に、大型ショッピングモールも建設されている
敷地の外周を周回しているのが、上下二層構造のモノレール
3人でコーヒーを飲みながら、建物を眺めていた
コナン「…すげー、でけえな」
貴「完成したら行ってみる?」
哀「ええ、楽しめそうね」
完成したら、等行きたい場所等…話していた
そのとき
《番組の途中ですが、たった今入ったニュースです!》
アナウンサーの緊迫したような声がテレビの中から聞こえる
《来週、東京サミットが行われる国際会議場で、先ほど大規模な爆発がありました。そのときの防犯カメラの映像です》
3人「!?」
2点に設置された防犯カメラには、爆発の瞬間が映し出されている
かなり大きな爆発だったみたいで、画面はすぐに灰色に染る
貴「……っ!!」
その一点に、見つけてしまう。
爆風に呑まれる、傷だらけの零さんの姿を…
コナン「!…今…」
哀「…一瞬だったけど、あの人じゃなかった…?安室、透…」
私は、急いである場所に向う
貴「ごめん!私、ちょっと出かける!」
コナン「え、おい!怜花!!」
新一の言葉にも構わず、家から出ていく
★★
零さん家
ピンポーン ピンポーン
貴「出ない……」
数分後、零さん家に到着するが…何度呼んでも返事なし。留守みたいだ
ガチャ
諸伏「ゼロなら、居ないよ」
貴「!ヒロさん…」
聞いていたのか、隣からヒロさんが出てくる
諸伏「公安の仕事で、しばらくは家には来れない、かな」
貴「でもっ、さっきテレビに零さんが、傷だらけで…」
諸伏「……詳しい事は、伝えられない。これは、俺達公安の問題だから」