第9章 どうしようもないんだ(D.T)
舌先でつついてやると、大きく跳ね上がる腰。逃げそうになる身体をガッチリと抱え込みゆっくり味わおう。
俺の愛撫に合わせてビクビクと動く。手で隠された向こうからはひっきりなしに悲鳴が上がる。
「…ひっ」「んああっ!」「く、うぅっ」
軽く吸いながら舌先でこねてやると反応が変わった。背を反らせ足を突っ張り片手は宙を彷徨う。
「あ、や、すごっ…イ、ちゃう、イくぅっ…ぅあああ」
俺の髪をぎゅぅと掴み…達した。
彼女の中からは感じた証に白い液体がトロリと出て来た。それをべろりと舐めとると、再び痙攣する。
「や、ぁ、また、イっちゃいましたっ…」
もっとしてあげたいがこちらも我慢の限界。
ズボンの前を寛がせ己を取り出す。さっき買い足したものをジャケットのポケットから出しながらジャケットを脱ぎ捨てる。
はぁはぁと息を乱れさせながら彼女は
「それ…」
「ん?あぁ、さっき、ね。こんな事もあろうかと…」
久しぶりに装着するソレに若干手間取る。
今まで全く余裕のなかった彼女が、初めて少し笑ってくれた。
「…じゃあ、最初からそのつもりだったんですか?」
「どうなってもいいように、男の礼儀でしょ」
そう言いながらシャツのボタンを全部開け、髪をかき上げた(無意識)俺を見た彼女は、また切なそうな顔になり目を潤ませた。
「やぁっ…かっこいっ…」