• テキストサイズ

彼らとの夜 King Gnu R18

第1章 鬼才な彼(D.T)


 「スタジオ。すぐ来て」

それだけ言うと彼はすぐに通話を切った。夜中の2時。眠りについてから間もなくの電話だった。

ワンピースに着替えて軽くメイクをしたらタクシーを呼ぶ。音楽家の彼はいつも気まぐれに私を呼び出す。

迎えのタクシーに乗ったらスタジオのあるビルの住所を告げる。東京のタクシーはどんな客が乗っても詮索をしないので助かる。夜中の街をネオンを眺めながら無言で走っていく。

/ 113ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp